直近の決算で気になったやつシリーズ。低PER・PBRで高利回り、上方修正期待ありの技術商社。PBR1倍へ向け、還元強化に取り組む。
企業概要
産業用エレクトロニクス・メカトロニクス関連の装置・機器・部品を取扱う独立系技術商社。
指標
業績
・長期:リーマン後は10年ほど横這いだったが、ここ数年で急伸。リーマンショック時は赤字。
・短期:直近の1Qは増収増益。経常利益進捗率は34%と高い。電機・電子・機械すべて増収。車載・FA関連が好調、半導体向けを中心に生産用機械は不調。
・セグメント:売上利益とも日本が約65%、アジアが約30%。
・中期経営計画:2024年度売上高1950億、営利70億目標。営利は前期で達成済み。5月に見直しあり、PBR1倍超へ向け資本収益性の向上、還元充実など盛り込む。
財務
・BS:流動比率は150%ほど。現預金+売掛金等で総負債と同じくらい。
・キャッシュフロー:CFはややばらつきあるが商社なのでこんなもんか。
還元
・配当:連結配当性向25~35%が目標。昨年還元方針変更で大幅増配。10年以上減配なし。
・優待:なし。
・自社株買い:ちょくちょくやってくれる。これからも機動的にやってくれそう。
チャート
・長期:10年単位で見るとかなり振れ幅の大きい銘柄。2017年と今年が抜けて高い。
・短期:ここ半年では緩やかに上昇していたが、決算後は下落基調。
目標株価とトレードプラン
・中計からEPS300・PER10で3000がとりあえずの目標。BPSも来年には3000行くだろうし、その場合もPBR1で3000。
・直近は2100くらいで反転したので、短期的にはその辺が意識される?
・保守予想の企業で、進捗率を見ても例年通り10月末に修正は来そう。ただ、昨年以上の業績になるかは不明。
・想定為替レートも余裕あるが、中国の売上多いのが気がかり。先に出る安川(6506)の決算見てからでも?
まとめ
・長期的な業績はあまり安定していない。商社だし、安川やオムロンなどほかの企業の業績にも左右されそう。
・財務は良し。BPSも積みあがっている。
・配当性向は25~35%と普通。PBR1倍へ向けて、配当増額や自社株買いなどに期待。
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