優待廃止で下落中の住宅金融会社。配当性向上昇で優待族のヘイトをはねのけられるか?
企業概要
住宅金融サービス会社。フラット35などの住宅金融、住宅瑕疵保険、保証などを行う住宅アカデメイアの3事業。
指標
業績
・長期:緩やかに上昇。近年はやや停滞気味。
・短期:直近の2-3Qは減収減益。新設着工件数もマイナス推移だし、融資実行件数や瑕疵保険関連の減少も仕方ないか。
・中期経営計画は2025年3月期に売上高90億円、営業利益20億円。
財務
・BS:流動比率は150%ほど。問題なし。
・キャッシュフロー:ーー+が多い。借入や新株予約権で資金調達し、貸付をしている状態。
還元
・配当:増配傾向。配当性向は30%ほどだったが、優待廃止のIRに配当性向50%を目指すと記載あり。今期のEPSが予想通り70円ほどなら35円配か。配当性向の上昇は優待廃止後の2024年度から。
・優待:2024年3月の権利を最後に廃止を決定。太っ腹優待で個人投資家を集めて東証1部昇格→優待改悪→優待廃止という3連コンボ。
・自社株買いはしていない。
チャート
・長期:2020年夏までは上昇していたが、そこを境に現在は下落中。
・短期:昨年10月ごろから緩やかに上昇していたが、今回の優待廃止発表で大きく下落。
目標株価とトレードプラン
・目標は、中計を信じるならEPSは大体100として、PER10で1000円、15で1500円。配当も配当性向50%で50円になるので5%で1000円、4%で1250円。
・3月の権利後から本決算まではかなり弱い動きになりそう。早めに増配を発表してくれれば、また変わってくるかもだけど。
・権利落ち後に下がったところで買う→今期分の増配発表→本決算ガイダンス良い&来期も増配がベストシナリオ。
・現状そこまで配当が多くない&権利落ち狙いの投資家が多いと、権利が落ち出尽くしになって上がる可能性もある。
まとめ
・現在は優待族からの評価がガタ落ちで売られているが、配当性向50%は良い。
・景気敏感で財務の弱い金融系と見られており、指標的にはそこまで評価されていない。
・これからの住宅市場がどうなるか次第だが、中計を信じるなら配当も上がることだし長期で持っても面白い。
・短期トレードなら権利落ち後に買って、増配発表や良いガイダンス待ちかなあというところ。
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