直近値下がりしている業績回復株。復配あるか？エクイティファイナンス警戒。
企業概要
賃貸マンション・アパート「レオパレス21」の管理・運営を行う企業。
指標
業績
・長期：2018～19年の施工不良で数年へこんだがすでに黒字化。回復途上といった感じか。リーマンショック時は赤字。
・短期：直近の本決算は増収増益、今期予想も増収増益。11四半期連続増益中と業績回復中。施工不良の補修は2024年12月までに完了を目指す。
・中期経営計画：2025年3月期に売上高4293億、営業利益252億の計画。
財務
・BS：流動比率は100％程度。債務超過は解消されたので一安心。次は金利の高いフォートレスからの長期借入金の返済をどうするか…。
・キャッシュフロー：CFはバラバラ。業績が悪化するとCFもわかりやすく悪化する。前期は久しぶりに営業CF、フリーCFがプラスに。
還元
・配当：19年3月期以降5期連続無配。債務超過解消、利益剰余金の欠損解消で還元できる体制整う。復配を匂わせる記載も。
・優待：なし。ワインやグアムのホテルなどユニークな優待だったが、ノンコア事業は手放す方針なので復活はなさそう。
・自社株買い：2018年以降はしていない。
チャート
・長期：ここ5年ほどは150～350くらいで横ばい。直近は業績の回復傾向もあってやや上昇傾向。
・短期：5月の決算発表以降は下落傾向。中計の遅れ、EPSが期待以下などでコンセンサスに届かず。
目標株価とトレードプラン
・中計はそれほど信用できないので参考にならず。だいたい3～5年でEPS40行くと考えて、PER10の評価で目標は400。
・下値はわからないので、250とか200とか割ったら一回撤退？
・結構下方修正するので注意。
・今はガイダンスの失望売りが来ているので、月次が良ければ買っても良いかも。
まとめ
・施工不良問題は解消に向かっているが、2018年以上の業績が今後出せるかは疑問。入居率はある程度回復するにしても、外国人・法人の取り込みや、新規の物件の建設などできないと長期では厳しい？
・債務超過解消は重い金利と引き換え。財務的にはそれほど余裕はない。
・還元復活を匂わせる記載もあるがまだ先？
・今年11月からフォートレスからの借入金の期限前弁済が可能に。エクイティファイナンスも？もし増資等されたら、その後が買い場になりそう。
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