地合いが悪いので、下落している高配当銘柄を物色中。ここは優待もあるよ!
企業概要
繊維&工業製品商社、旧グンゼ産業。糸からアパレルまでの繊維製品、工業製品の卸売。繊維関連事業(ファイバー、アウター、インナー)、工業製品関連事業(セミコンダクター、ケミカル、ホビー&ライフ、マシナリー&イクイップメント)の2事業7セグメント。
指標
業績
・長期:10年以上ほぼ横横。ただ、利益率は徐々に高まっているように見える。2021年3月期はコロナ禍で医療向け・ホビーなど高単価商品が伸長したため。
・短期:直近の3Qは増収増益。半導体関連やファイバーが堅調。昨年はコロナ禍の反動で落ち込みが激しかったので、その揺り戻しもあるか。
・セグメント:繊維関連事業が売上では75%だが、逆に工業関連事業が利益では75%。
・中期経営計画は2025年3月期に売上高1350億、営業利益35億円。
財務
・BS:流動比率は135%ほど。商社なので仕方ないが、売掛金が多いのがちょっと気にかかるくらい。
・キャッシュフロー:+ーーが多いが、前期は営業CF赤字。売上債権が増加しているため。
・BPSは積み上がっている。自己資本比率も改善傾向。
還元
・配当:6期連続増配中。配当性向は50%と中計にも明記。
・優待:100株で1000円、300株以上で2000円のクオカード。長期でさらに追加。クオカードなので改悪リスクは高め。
・自社株買いもちょくちょくやってくれる。
チャート
・長期:長期ではここ3年ほど上昇している。コロナ禍で業績が伸びた後、還元強化でさらに上昇といった感じ。
・短期:今年に入ってから順調に上がっていたが、直近の地合い悪化で急落中。
目標株価とトレードプラン
・目標は総利回り4%の2000円で。
・低利益率の商社なので、今のような下落時には売られやすい。買うならタイミングは慎重に。
・次は本決算だが、過去を見る限りガイダンスリスクは高くなさそう。ただ、配当が3月一括なので権利落ちが大きそう。
・短期なら、権利落ち後に買う→決算(ガイダンス)良ければ売るがベストシナリオか。
まとめ
・業績は長期横横で利益率も低い。同業に比べても指標的に割安とは言えない。
・利益率は改善の兆しあり。アパレルやホビーなどの自社商品をどこまで伸ばせるか。
・セグメントが多く、海外比率も高いため、為替・国・資源、景気などあらゆることに影響される。リスクはたくさんあるが、分散できているともいえる。
・近年は還元に積極的なので、インカム派なら持ってもいいか。ただ、優待の改悪リスクはある。
・旧社名の元でもあるグンゼ(3002)が筆頭株主だが、わずか7%。TOBなどは期待しないほうがいい。
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