2023年5月12日開示分(1000~5000番台)の決算メモです。私見。個人的にウォッチしてる&気になった銘柄のみ。優待廃止で話題のパイオラックス、中計上方修正のシンクロフード、中計下方修正の信和など。
どこも価格改定やスタッフの処遇改善などを行っており、インフレを実感します。
1450 田中建設工業(4Q)
本決算は増収増益。中計の売上高目標100億円を2期前倒しで達成。老朽化建物の増加、再開発等の活性化で解体工事は堅調。増配。
今期予想は増収減益。解体市場は引き続き堅調に推移すると予測。繰り越し受注高も増加。人件費増。
新中計開示。2025年度に売上高140億、営業利益17億。
1717 明豊ファシリティワークス(4Q)
本決算は増収増益で着地。営業利益過去最高。各種大手企業・自治体・公共施設からの受注堅調。11名増員。
今期予想は小幅増収増益。体制強化、社員の処遇向上、DX推進費⽤が増加。建設投資が慎重になることも想定。11期連続増配予想。
1828 田辺工業(4Q)
本決算は小幅増収減益で着地。国内の工事の進捗は概ね順調に推移。表面処理事業はやや不調。増配。
今期予想は増収増益。大型、高レベルのECP案件の受注拡大、国内拠点の体制強化、人的投資など図る。連続増配予想。
1951 エクシオグループ(4Q)
本決算は増収減益。各通信キャリアの設備投資抑制の動き、物品納品遅延も一部で発生。データセンター・新築ビル等の電気工事の受注などは引き続き好調。
今期予想は小幅増収増益。引き続き需要の拡大が見込まれるデータセンター関連に注力。事業領域の拡大に向けた人財の育成も。自社株買い1.55%(24年3月まで)
配当方針変更。DOE3.5→4.0%で120円配予想に。
2185 シイエムシイ(2Q)
2Q決算は増収増益。営業利益は8割増。半期予想は上方修正→上振れ着地。通期予想の修正はなし。Manuals 領域の受注が想定以上に好調。投資計画の一部を下期以降へ見直し。(下期の投資次第だが上方修正の可能性あり?)
2221 岩塚製菓(4Q)
本決算は増収増益。夏場に一服感が見られたが総じて堅調、販売子会社における客足の戻りも。製造コストの上昇きびしい。営業外収益に旺旺の記念配当あり。
今期予想は増収増益。原材料や燃料費等の高止まりで採算面においては厳しい事業環境が続くと想定。経常利益以下は旺旺の記念配剥落で下落。
2475 WDBホールディングス(4Q)
本決算は増収減益。派遣依頼・受注数は昨年と同水準で推移。2022年7月よりスタッフの報酬アップ→退職率の低下、新規スタッフの獲得で稼働人数の増加を実現。グループ従業員もベースアップを実施。
今期予想は小幅増収増益。システム投資によるコスト削減、派遣スタッフへの報酬アップを継続。中核事業である理学系派遣の競争力強化と、事務職派遣への本格参入を目指す。
配当方針の見直しを発表。中計の配当性向30%をさらに引き上げ、配当性向40%に。これにより今期は72円へ大幅増配予想。
2676 高千穂交易(4Q)
本決算は増収増益。営業利益以下は上場来最高値。エレクトロニクス事業、クラウドサービス事業が伸長。増配。
今期予想は増収増益。エレクトロニクス事業の受注残取込、クラウドサービスの成長に注力。「ROE3期平均8%を達成するまで配当性向100%を維持」の方針のもと、連続増配予想。
3020 アプライド(4Q)
本決算は減収減益。パソコン・ゲーム事業は好調だが、化粧品・雑貨事業が縮小。
今期予想は小幅増収増益。5月に東北地方初進出となる仙台営業所を開設。生産工場の再増床を期内に計画。HPCや産業用FabrikPCなど自社製品の販売拡大を見込む。
3143 オーウイル(4Q)
本決算は1割ほどの増収増益で着地。業務用殺菌乳や脱脂粉乳、糖類や香料が前期に比べて堅調に推移。
今期予想は小幅増収増益。積極的な人材投資等想定。増配予想。
3221 ヨシックス(4Q)
本決算は増収増益。コロナ影響は徐々に鎮静化も夏場に新規感染者数増加→客足鈍化。食材価格の高騰。雇用調整助成金、新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金等は営業外収益に計上。新規出店21、退店15。
今期予想は増収増益。営業利益は5割増の予想。販売価格の値上げにより利益上昇見込む。助成金関連なくなる。新規出店は25店舗の計画。
3252 地主ホールディングス(1Q)
1Q決算は大幅減収減益。「売却案件の計上時期によるものであり、計画通り」とのこと。仕入れ好調で販売用不動産積み上がる。固定資産売却特益を12億計上。
3395 サンマルク(4Q)
本決算は増収増益。店舗あたり売上はコロナ前約88%水準。営業短縮・休業協力金収入が減少。減損損失を通期で14億ほど計上。
今期予想は増収増益。営業利益は5倍増の予想。既存店はコロナ前比90~95%での計画。新規出店は25~35店舗、退店は70~90店舗を想定。自社株買い0.97%(23年6月まで)。
3447 信和(4Q)
本決算は減収減益。販売価格の改定は実現したが、レンタル需要増で販売量は減少。不適切行為のあった拠点は営業・管理体制を刷新したため売り上げは大幅減。物流機器は好調。
今期予想は増収減益。鋼材の価格は高止まりが継続する想定。くさび緊結式足場、次世代足場、安全措置資材などの需要はそれなりに続く想定。中間配当実施。株主優待導入(1000株~、プレミアム優待倶楽部5000P)。
中計の目標数値を下方修正。2026年3月期の売上収益250→185億、営業利益35→20億。
3457 And Doホールディングス(3Q)
3Q決算は増収増益。3Q累積としては売上高・利益とも過去最高。ハウスリースバック、不動産売買が牽引。リバースモーゲージ保証1000件突破。
5/8に株主優待制度再開の開示あり。500株~のプレミアム優待倶楽部。
3504 丸八ホールディングス(4Q)
本決算は減収減益。販売員の増員達成できず。営業外収益に為替差益約9億円計上。
今期予想は減収減益。販売員の確保は引き続き厳しい。ホテル・旅館等の宿泊施設向け販売及びレンタルの増収を見込む。コスト面の上昇も避けられない。
公開買い付けの開示あり。(オーナー一族同士のやり取りで、価格も時価なので当面は関係なし?)
3768 リスクモンスター(4Q)
本決算は減収減益。与信管理サービス事業、教育関連事業が軟調。BPOサービス事業、その他サービスが好調。会員数減。
今期予想は増収増益。サービスリニューアルや独自データベース拡充・増強への投資を積極的に行う。12期連続の増配となる予定。
社東京商工リサーチが当社を被告として東京地方裁判所に訴訟を提起。
3943 大石産業(4Q)
本決算は増収減益。全製品の販売価格を修正も、原燃料費の高騰を吸収しきれず。業務用鶏卵トレーは需要回復、パルプモウルドの食品用容器を拡販。
今期予想は増収増益。 トータル・パッケージング・ソリューションの推進、積極的な設備投資、価格転嫁推進など。
3963 シンクロフード(4Q)
本決算は大幅増収増益で着地。営業利益約二倍。「飲食店ドットコム」での出店開業、改装、業態変更等の動きが回復傾向。登録・有料ユーザー数ともに増。
今期予想は増収増益。アップデートした中計(売上高30億→42億、営業利益7.5億→12.6億)に沿って、戦略的な投資など行う。
4390 IPS(4Q)
本決算は増収増益。C2C回線のIRU契約案件の収益計上増加、通信機器販売の計上。レーシック件数増加。
今期予想は増収増益。フィリピン国内海底ケーブルの提供が開始。InfiniVANの人員増強など先行投資積極的。レーシックは件数増加見込み。
4486 ユナイトアンドグロウ(1Q)
1Q決算は増収減益。2Q以降段階的に値上げ。社員の処遇向上策により原価率が上昇。前期比減益だが営業利益の進捗率は計画通り。
4526 理研ビタミン(4Q)
本決算は増収増益。営業利益・経常利益は過去最高を更新。海外事業で価格改定が進む。円安好影響。原材料価格およびエネルギー価格高騰の影響あり。前期特益あり純利益は反動減。
今期予想は増収減益。海外事業の反動と食品関係原料の高騰が上期に大きく影響する見込み。
4578 大塚ホールディングス(1Q)
1Q決算は増収増益。営業利益は約3倍。すべての事業で増収。医療関連事業のグローバル4製品、導出品に対するロイヤリティの伸長が業績を牽引。
4633 サカタインクス(1Q)
1Q決算は増収増益。半期上方修正。海外を中心に販売価格の改定が進む。機能性材料の拡販。円安による影響も。日本は原材料や副資材の価格が高止まり、ユーティリティコストも上昇。海外はこれらの価格がピークアウト。
4658 日本空調サービス(4Q)
本決算は増収増益。新規物件の獲得や既存契約の維持に取り組んだ。
今期予想は増収増益。2023年4月に全正社員を対象として、平均6.8%の給与水準の引き上げ(定期昇給+ベースアップ)を実施。製薬・再生医療業界へのアプローチ強化に向け、技術者育成に注力。増配予想。
5184 ニチリン(1Q)
1Q決算は増収増益。部品の供給不足・在庫調整の影響が大きい中国以外の地域は総じて順調。円安効果あり。為替レートは1US$=125円を前提。
5388 クニミネ工業(4Q)
本決算は増収減益。輸入原鉱価格の上昇や各種原材料価格の高騰あるも下期以降価格転嫁進む。
今期予想は増収増益。研究開発・人材教育に注力、DX推進に向けた体制の整備に努める。配当は前年と同額だが、記念配落ちなので実質増配予想。
新中計開示。2026年3月期に売上高180億、営業利益20億。株主還元は配当性向30%目安、かつ下限40円。中間配当実施。
5988 パイオラックス(4Q)
本決算は増収減益。コロナ影響、半導体需要の逼迫による取引先からの生産縮小等の影響を円安が補った形。原材料費や物流費、エネルギー費用等の高騰影響。
今期予想は増収増益。半導体や原材料の供給問題、物流の混乱の継続、競争激化など状況は一層厳しくなると予測。1USドル=130円想定。2024年3月での株主優待の廃止と増配を発表。
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