2023年5月11日開示分の決算メモです。私見。個人的にウォッチしてる&気になった銘柄のみ。ウィルグループ・オカダアイヨンなどが累進配当を導入。超絶決算の三精テクノロジーズ、大減配の雪国まいたけなど。
9433 KDDI(4Q)
本決算は小幅増収増益。エネルギー事業収入 や金融事業収入の増加、燃料高騰及び通信障害による影響など。
今期予想は小幅増収増益。通信ARPU収入反転や注力領域の成長等で、ローミング収入減をカバー。自社株買い4.26%(24年5月まで)。5円増配予想。
3954 昭和パックス(4Q)
本決算は増収減益。クラフト紙袋、フィルム製品が減少、フレキシブルコンテナは増加。
今期予想は増収減益。設備投資・システム投資を積極的に行うが、そのため減価償却費やメンテナンス費用などの負担が増加する見込み。子会社ネスコで4億円ほどの売掛金が回収困難に。
1375 雪国まいたけ(4Q)
本決算は減収減益で着地。営業利益5割減。まいたけ・エリンギ・ぶなしめじ共に販売量減少。減配。
今期予想は増収減益。営業利益7割減。まいたけの需給バランスの歪み、燃料費・電気料金の高騰による原価上昇が継続する想定。配当は20→2円へと大減配。
2733 あらた(4Q)
本決算は小幅増収増益で着地。中計は利益面で未達。ペット、ヘルス&ビューティーが好調。インストアシェア拡大。中国のゼロコロナ影響で減損8億円計上。
今期予想は増収増益。新中計に沿って投資、効率化を進めるとのこと。連結配当性向30%へ、166円配予想。
新中計開示。2026年3月期に売上高1兆、経常利益200億。
3537 昭栄薬品(4Q)
本決算は増収増益。営業利益6割増。得意先からの受注数量が堅調、販売価格が上期は比較的高値水準で推移。増配。
今期予想は減収減益。化学品事業の売り上げ減少、人件費の増加見込む。
6089 ウィルグループ(4Q)
本決算は増収減益。中計は利益面がわずかに未達。国内は建設以外は稼働人数が減少傾向。海外は人材需要多く、円安もあり好調。フォースタートアップス関連の違約金約4億。
今期予想は2割ほどの減益。国内の再成長に向けた人的投資実行。配当は還元方針変更で維持予想。
新中計開示。2026年3月期に売上収益1700億、営業利益65億。株主還元方針を、「累進配当かつ総還元性向30%以上」に変更。
7030 スプリックス(2Q)
2Q決算は増収減益。営業利益は5割ほどの減益。森塾は堅調、湘南ゼミナール・河合塾マナビスが軟調。広告宣伝費を前年より前倒しで投下。「TOFAS」の受験者数は100万人を突破。
7417 南陽(4Q)
本決算は増収増益。災害復旧工事需要が継続。半導体市場の一部は生産調整や需要減少の動きあり。資源価格の高騰、部品不足による長納期化など。
今期予想は減収減益。公共投資は防災・減災、国土強靭化の加速化対策等堅調と予測。部品不足による長納期化、建設資材価格の高騰、労働者不足の深刻化等も継続の見込み。(保守予想?)
4676 フジメディア(4Q)
本決算は増収減益。広告収入軟調、tverやFODプレミアム、映画関連などデジタル配信、コンテンツ関連が好調。都市開発・観光事業は賃料収入、ホテル稼働が堅調。投資有価証券160億売却で特益計上。
今期予想は増収増益。広告収入はネットタイムは減少の一方スポットが伸びる見込み。記念配を除くと増配予想。
4718 早稲田アカデミー(4Q)
本決算は増収増益で着地。期中平均(4月~3月平均)塾生数は46,949人(前期比7.6%増)と伸長。特に小学部が牽引。
今期予想は増収増益。既存校の塾生数が安定的に増加すること、授業料値上げ、前期に開校した6校の寄与により増収を見込む。
6039 日本動物高度医療センター(4Q)
本決算は3割ほどの増収増益。初診数は7,620件(5.4%増)、総診療数(初診数と再診数の合計)は28,161件(0.5%減)、手術数は2,265件(9.8%増)。テルコムを子会社化。
今期予想は増収減益。大阪病院は23年6月診療開始。早期の黒字化を想定。新病院の開院の準備として、獣医師や愛玩動物看護師、事務職員などの確保と育成を図る。配当性向10~20%を基本方針とし、初配20円予想。
6357 三精テクノロジーズ(4Q)
本決算は増収増益。営業利益は9割増。コロナ終息で国内外ともに遊戯機器・仮設舞台等の受注が増加。補修も伸びる。
今期予想は増収増益。国内外における遊戯機械分野での受注拡大、仮設舞台装置向け需要の取込みを見込む。増配予想。
6484 KVK(4Q)
本決算は増収増益で着地。売上高過去最高。10月から製品価格を値上げ、住宅リフォーム需要が堅調に推移。
今期予想は小幅増収増益。原材料費、物流費および燃料費等の上昇による製造コスト増加が続く見込み。新工場棟2棟は2023年冬に本格稼働。5円増配予想。
7813 プラッツ(3Q)
3Q決算は減収減益。通期上方修正、増配。2022年10月に製品値上げを実施。医療介護用電動ベッドが減少。海外は中国が軟調も韓国が受注増。海外物流コスト・原材料高騰、円安など追い打ち。
パラマウントベッドとの訴訟は和解が成立。
7893 プロネクサス(4Q)
本決算は増収減益。株主総会招集通知や英文翻訳サービス等の増収。J-REITや外国債券関連は軟調。
今期予想は増収増益。シネ・ホールディングス子会社化。Webサービス・英文翻訳・非財務情報開示コンサルティング等の受注拡大を見込む。招集通知の電子提供制度導入→導入初年度は招集通知を従来どおり印刷する会社が約70%を占めると試算。
8214 AOKI(4Q)
本決算は増収増益。3日前に通期上方修正・増配の開示あり。営業利益は9割増と好調。ファッションはフォーマル・カジュアルともに好調。エンターテイメントも引き続き好調。
今期予想は小幅増収増益。ファッションはカジュアルや働く女性に向けた商品群の企画・開発及び拡充を推進。エンターテイメントは少人化の推進など店舗オペレーションの効率化、インドアゴルフの導入を加速。
8242 H2Oリテイリング(4Q)
本決算は増収増益。利益面は大幅増。百貨店は国内・免税売上ともに回復。関西スーパー連結。
今期予想は増収増益。営業利益は5割増と今期も好調と予測。百貨店の売上伸長、食品事業のオペレーション改善効果見込む。自社株買い1.02%(5/12済)。
8802 三菱地所(4Q)
本決算は増収増益。営業収益・営業利益・経常利益・純利益全てで最⾼益を更新。キャピタルゲインの増加、商業施設・ホテル事業のコロナ影響からの回復が主因。
今期予想は増収減益。海外事業のキャピタルゲインの反動減。増配予想。自社株買い中5.29%(23年11月まで)。
9037 ハマキョウレックス(4Q)
本決算は小幅増収増益。新規の物流センターが順次業績に寄与。価格転嫁進む。東日本急行、大一運送を子会社化。増配。
今期予想は小幅増収増益。連続増配予想。
9404 日本テレビ(4Q)
本決算は増収減益。地上波テレビ広告収入は落ち込む。デジタル・コンテンツ関連はtverやHuluの収入が好調。ムラヤマ子会社化。スポーツクラブは休館の反動増。
今期予想は小幅増収増益。地上波テレビ広告収入は微増、デジタル・動画配信関連は増、ティップネスの会員増など見込む。la belle vie 子会社化。
6294 オカダアイヨン(4Q)
本決算は増収増益。売上・利益過去最高。解体環境アタッチメントを中心に高水準の受注残を維持。圧砕機好調、ケーブルクレーン大型受注。海外も好調だが海上運賃高騰の影響などで利益減。
今期予想は増収増益。国内の建機・林業機械需要は引き続き底堅いと予想。全世界的にインフラ・解体工事・スクラップ需要は今後も拡大する見込み。
新中計開示(ローリングプラン)。25年3月期に売上高300億、営業利益30億。配当方針変更、前倒しで配当性向30%(累進配当)に。
9035 第一交通産業(4Q)
本決算は増収増益。利益面が大幅改善。タクシー・バス事業が徐々に回復。不動産は前期の反動減あるものの好調維持。
今期予想は増収増益。、インバウンドの本格的な受入れ再開、感染症の各種制限の撤廃により、緩やかな業績改善を想定。
3952 中央紙器工業(4Q)
本決算は増収減益で着地。販売価格改定が進捗したが、原紙等資材価格やエネルギー価格等の上昇を完全に吸収するには至らず減益。増配。
今期予想は増収減益。原価低減活動と販売価格の改定に継続して取り組む。基幹システム再構築、人的投資も。
9402 中部日本放送(4Q)
本決算は減収減益。利益率の高いテレビスポット収入が減少。減価償却費も増加。不動産は前期の一時費用の剥落で増益。タクシー事業譲渡。
今期予想は減収増益。テレビのネットタイム収入は減収、スポット収入やローカルタイム収入は増収見込み。前期のCBC会館リニューアルの一時的な費用は無くなる。
5020 ENEOS(4Q)
本決算は増収減益。原油価格の上昇に伴う石油製品販売価格の上昇や円安の進行により増収。在庫影響を除くと17億ほどの減益。
今期予想は減収増益。製油所稼働の回復に伴う輸出数量増加や生産効率向上、前期マイナスタイムラグ解消を織り込む。ドバイ原油1バレル=80ドル、1ドル=130円を想定。
新中計開示。2025年度に在庫影響を除く当期利益7000億(2023-2025年度累計)を目指す。還元は3か年平均で総還元性向50%以上、22円配下限。
1909 日本ドライケミカル(4Q)
本決算は増収増益。採算性重視の案件受注に注力。大型案件の工事進捗良好。消火設備用機器・製品の販売が好調。増配5円、特別配3円。
今期予想は減収減益。大都市圏を中心とした大規模再開発案件、政府主導による大規模投資案件、社会全般における防災意識の高まり等、需要はそれなりに続くと見込む。
4687 TDCソフト(4Q)
本決算は増収増益。アジャイル・セキュリティ関連事業が順調に拡大。
今期予想は小幅増収増益。市場環境は堅調。事業拡大に向けた増床や人的投資に取り組む。(保守予想?)
9628 燦ホールディングス(4Q)
本決算は増収増益。コロナ影響減。葬儀施行件数・葬儀単価ともに上昇。8会館を開設。
今期予想は増収減益。葬儀施行件数は増加を見込む。「エンディングハウス」を中心に8会館の新規出店を計画。人員体制強化のための投資も行う。(保守予想?)自社株買い中1.86%(23年7月まで)。
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